公益社団法人日本獣医学会 The Japanese Society of Veterinary Science

理事長挨拶


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ご挨拶

2017年10月

公益社団法人日本獣医学会理事長(代表理事)久和 茂

 

このたび,公益社団法人日本獣医学会理事長に就任しました東京大学の久和茂でございます。 私は、中山前理事長の下で3期、庶務担当理事として学会運営に協力してまいりました. これまでの経験を活かし、微力ですが、当学会の運営に全力を尽くしてまいりたいと存じます。会員各位およびご関係の皆様のご理解、ご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。

中山前理事長が掲げられた3つの重点事項、すなわち、①「男女共同参画の推進」、②「獣医学教育改革の支援」、および③「国際化の促進」については、継続して注力してまいる所存です。特に現在は、「獣医学教育」にとって非常に重要な時期に当たっていると感じています。つまり、わが国の獣医学教育改革に関するここ数年間の種々の決定事項が、将来のわが国の獣医学を決定づけるような意味を持っているだろうと思います。当学会は獣医学教育改革の中心的組織ではありませんが、行政や関係諸団体と協力し、将来の日本国民の幸福に資するような獣医学教育体制整備に貢献できればと考えています。もちろんこのような大事は私一人でできる訳はなく、繰り返しになりますが、会員各位およびご関係の皆様のご理解、ご協力が必要です。男女別なく、また日本国内だけを見ていては適切な獣医学教育改革はできず、上記の3つの重点事項は相互に関係しているとも言えます。

近年、新興・再興感染症の発生や薬剤耐性菌の拡大など、地球規模での取り組みが必要な課題が多く発生し、社会問題となっています。このような課題に適切に対応していくためには学問領域を越えた協力体制による新たな知見の創出と人材の育成がますます重要になります。人間の健康を守るうえで獣医学が必須の学問の1つであることをもう一度社会に訴えていくとともに獣医学を更に発展させるべく研究・教育の推進および普及に全力で取り組んでいきたいと考えております。

最後に、2012年に本学会は公益社団法人に認定されました。中山前理事長の指導の下でかなり体制整備が進みました。しかし、まだ十分ではないところも残っていると感じています。安定した運営ができる組織を目指して、本学会の公益社団法人としての体制整備を続けていきたいと思います。

簡単ではありますが、代表理事就任のあいさつとさせていただきます。