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Q:猫の毛の一部が成長と共にオレンジ色へと変色する現象について

写真は2018年10月03日と2019年04月14日現在に撮影した私の猫の写真です。
私の猫は2018年6月25日生まれの雄であり、2018年10月03日には確かにシルバータビーアンドホワイトという毛色でした。
しかし現在は右目の周囲と両脇、写真では分りにくいですが背中等の白以外の毛の部分の一部がオレンジ色になってきました。
1. 子猫の毛色が成長と共に大きく変わるのは正常なことですか。
2. 子猫の毛色が成長と共に変わる理由はなんですか。
3. 私の猫は雄ですが一見すると三毛猫のような毛色に変化しつつあります。元々雄猫がこのような色に変化するのは正常なのでしょうか。
4. 現在の私の猫は三毛猫ということになるのでしょうか。

2018年10月3日    2019年4月14日

お答え

これは、ターニッシュと呼ばれる毛色で、シルバー(シルバータビー、チンチラシルバー、シェーデッドシルバー)にみられる現象です。本来、シルバーは茶色である猫の毛の赤味を出す遺伝子が抑えられ、(そのためいわゆるキジトラの茶部分が出なくなり黒系になります。)また、根元の毛色が付かなくなるつまり白色にすることで、いわゆるシルバーという毛色になります。
しかし、部分的にこの赤味を抑える遺伝子が働かなくなり、ブラウンが出てしまうことがありこれがターニッシュという毛色になります。毛の根元の色が抑えられているので、イメージとしてはチンチラゴールデンの毛色が部分的に出ている状態です。見た目はオレンジ色に見えますが、いわゆる三毛猫のレッドではなくブラウンです。
このターニッシュは、メインクーンやアメリカンショートヘアーに出ることが多いです。
1. シルバーの猫にターニッシュが現れることはよくあります。
2. 子猫のうちは、赤味を抑える遺伝子が働いているのですが、年齢とともにその遺伝子が部分的に働かなくなることがあり、このような毛色になったものと考えられます。
3. 三毛猫のレッドの色とは違うため、シルバーの猫ではよく見られる現象です。
4. このオレンジは、三毛猫のレッド遺伝子が働いているわけではなく、ブラウン系の色です。そのため三毛猫ではありません。

東京猫医療センター
服部 幸
日本大学獣医生化学研究室
難波信一
(2019/5/9 掲載)

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