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Q:三毛猫の雄について |
現在,家の猫から雄の三毛猫っぽいのが生まれました。生後1カ月です。獣医師にみてもらったら雄でした。ほんとに三毛猫の雄なのでしょうか? |
■お答え
猫の毛色を決める遺伝子は全部で9種類あります。それぞれの遺伝子は2種類あり,W遺伝子は体全体を白一色にしますが,w遺伝子の場合,他の毛色の遺伝子が発現します。また,S遺伝子は白斑模様をつくりますが,s遺伝子では白斑がなくなります。A遺伝子は1本の毛の先端と根元が黒で中間が褐色になり,a遺伝子は1本の毛の色が黒一色になります。茶色(オレンジ)に関するO遺伝子は少し複雑で,O遺伝子は茶(オレンジ)色が発現し,o遺伝子は茶色が発現せず黒色となります。さらに,遺伝子型がOOの場合は,A遺伝子の発現を抑えて茶(オレンジ)色となり,ooの場合はA遺伝子が発現し,Ooの組み合わせの場合のみ,茶(オレンジ)色と黒色の斑となります。三毛猫の場合は,「黒」「白」「茶(オレンジ)」の3つの毛色が必要となるので,遺伝子型としては,ww(他の毛色が発現),SSまたはSs(白斑が入る),Oo(茶色を発現)の遺伝子を持つ必要があります。 日本大学生物資源科学部 |
連絡先 日本獣医学会事務局
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