獣医系の大学の受験を考えておられるとのこと,また,人獣共通感染症に関する研究に興味を持たれているとのこと獣医学関係者として大変嬉しく思います。
人獣共通感染症の研究は,獣医学の中でもとても重要な分野です。ただ,人獣共通感染症といってもその病原体はウイルス,リケッチア,細菌,真菌,原虫,寄生虫と様々です。従って,どこの大学でもこれら全てについて研究していることはありません。各大学の獣医学部や獣医学科のホームページでは,各研究室の内容を紹介しています。それらを覗いてみると,どのような人獣共通感染症の研究をしているかを知ることができます。本格的に人獣共通感染症の研究を希望されるなら,獣医系の大学を卒業した後,大学院に入学して4年間そこでじっくり研究することが一番です。
獣医系の大学では,人獣共通感染症に関する講義がありますので,入学後に講義を聴講してから,自分が興味のある対象を見つけ,その後,大学院に進学することも可能です。
日本獣医学会広報担当理事 丸山総一