■お答え
将来環境省に獣医師として職を得て野生動物保護に関われないかというご質問ですが、残念ながら環境省の中に獣医職のポジションはありません。
獣医師として職を得るということではなく、他の分野の方々と同じように公務員試験を受けて職を得ることになります。
おそらく国立公園などで働いているレンジャー(自然保護官)をイメージされているのだと思いますが、環境省のホームページに出ているように、野生生物の保護管理や自然環境の保全整備など様々な仕事をこなしていくことになります。その中の一部に獣医師としての技能を発揮できる仕事が含まれると思いますが、それがすべてという職はありません。もしそのような職に興味をもたれるのであれば、多くのことを勉強して有能なレンジャーになっていただきたいと願います。もちろん獣医学もその中の重要な学問の一つとなるでしょう。実際獣医学を学んだ方が環境省で働いておられます。
坪田敏男(北海道大学) |