■お答え
分かる範囲でお答えいたします。
経鼻食道カテーテルですが、このようなチューブは長期間の栄養補給を考えていないのが普通です。通常は3日~1週間程度の期間での栄養補給を考えていますので、それほど長期では設置しないのが普通と考えてください。また長期に使用する場合であっても、そのチューブの材質により長期間使用が可能なものと耐久性が持たないものなどが存在します。
もっと長期間のチューブフィーディングが必要な場合には、小手術を伴うような咽頭瘻チューブや食道瘻チューブを設置するという方法や胃瘻チューブを設置する方法があります。
これらのチューブでは数週間から数ヶ月の使用が可能と言われています。特に胃瘻チューブなどでは3カ月から半年毎に交換が勧められていますが、チューブに劣化が見られない場合などではそれ以上使用することもあります。
厳密なガイドラインというのは決まっていないのが現状とお考えください。また経鼻食道チューブは鼻から挿入するチューブのため内径が細いと言うのがあります。当然、中に入れられる食事は液体のものあるいは流動性を高めたもので大きな粒を含まないものでないとなりません。また、嘔吐をするとチューブ先端が食道内で反転し、口から出てしまう場合もありますので長期間の使用には向かないと言えるでしょう。
カルテ開示請求にかかる費用に関しては特別な取り決めはないと思います。ご存知のように動物医療は保健外診療ですので治療費も一律ではありません。獣医師会などが同じ料金を設定してしまうと違法行為と判断されてしまいます。取り決めなどはできない仕組みになっているものと思われます。
日本大学生物資源科学部
獣医内科学研究室 教授 亘敏広
(2014/6/19掲載) |