基本的に、獣医師は医師と同様、薬剤処方を行うことができます。多くの個人の病院では、獣医師が薬剤の処方をしているのが現状です。したがって、現状で薬剤師が動物医療の現場で働いているところはあまり多くはないと思われます。
しかし、大きな動物病院、大学の附属動物病院等では、最近薬剤師を雇用する傾向にあります。来院する動物数が増加しており、動物看護士、薬剤師等との連携によって、より効率的に診療を行うためです。将来的には、薬剤師雇用は増加すると思われますが、その場合には、動物の病気、それに処方すべき薬剤、用量等について、薬剤師の勉強する機会が増えることが望ましいかもしれません。
佐々木伸雄(東京大学)