人獣共通感染症 第117回修正
BSE清浄化のための国際的枠組み


霊長類フォーラム:人獣共通感染症(第117回修正)10/16/01
BSE清浄化のための国際的枠組み

 上記の講座のうち、1カ所に大事な点で翻訳ミスのあることが読者の方からの指摘で気がつきましたので、修正をお願いします。

(1) BSEの状態:判定の基礎
1.1 BSE発生にかかわる危険要因と歴史的観点からのリスク評価
2行目:「汚染の可能性のある肉骨粉、獣脂の輸入」
    「汚染の可能性のある肉骨粉、脂かすの輸入」に修正してください。

ついでにレンダリングの工程を簡単にご説明します。くず肉(offal)を加熱処理して獣脂(tallow)と脂かす(greaves)に分け、脂かすから肉骨粉(meat and bone meal)が作られます。
英国家畜衛生研究所でプリオン不活化の研究一途に過ごしてきたDavid Taylorが、レンダリングのパイロットプラントで行った実験の結果、どのような方式でも肉骨粉にはスクレイピーの感染性が残りましたが、獣脂の方はすべて陰性です。したがって、獣脂からの汚染はないとみなされています。

 

Kazuya Yamanouchi (山内一也)



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