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Q&A > 野生動物・動物保護・仕事について

Q:文系の高校2年生です。動物保護の仕事に関われるでしょうか?

こんにちは。私は現在高校2年の者です。動物保護について質問させていただきます。

私は将来、動物の保護(特に捨て犬猫の保護)したいと考えていたのですが、他の多くの方の質問を見てその難しさや、獣医になることの難しさを知り今とても悩んでいます。
私は文系よりなのですが、文系の学問から動物保護にアプローチすることは出来ないでしょうか?
例えば、法学を学び法律の面から動物保護をすることは出来ますか?
やはり、動物保護などの団体やNGOで活動するには獣医や専門知識がないと難しいですか?
もし文系の私が動物保護活動を仕事とするにはどのような手段がありますか?
また、それだけで将来暮らしていくのもやはり厳しいのでしょうか?

質問ばかりで申し訳ないですがよろしくお願いいたします。

お答え

質問の趣旨は、獣医学など自然科学系からではなく文系からのアプローチで動物保護に関われるか、ということですね。
ここでは野生動物の保護(保護管理を含める)についてお答えします。
とくに最近では、人と野生動物の間にみられる様々な軋轢(あつれき)が顕在化し社会問題となっていますので、その解決の方法として社会科学系のアプローチが重要性を帯びてきています。質問の文に書かれているように、法律の問題などはその典型といえます。他にも農業、林業、水産業の経済からの視点、地域の風土や歴史からの視点、人間による動物資源利用からの視点、さらにはエコツーリズムの視点など、数多くの視点からのアプローチがあります。もちろんその問題の背景には野生動物の生態や環境が絡んでいますので、その知識や素養は必要だと思いますが、必ずしも全員が自然科学の専門家である必要はありません。むしろこういった分野での社会科学的なセンスは重宝されるのではないかと思われますし、現場ではそのような人材が求められています。ぜひたくさん勉強して、将来はそのような道を志してください。そのような職場や生活の糧という点では、他の分野ほどたくさんあるわけではないですが、大学で勉強しながら、そのような道を自ら切り開いていってください。
ここでは野生動物に話を絞って書きましたが、犬猫などの動物についても同じように社会科学からのアプローチが必要とされています。

坪田 敏男(北海道大学大学院獣医学研究科)

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