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Q&A > 野生動物・動物保護・仕事について

Q:獣医師免許を取るのと、生物学部を学べるような大学にいくのとどちらがいいのでしょうか?

はじめまして、私は獣医学部を志望している高校三年生です。
私は将来、動物の生態や生息数などの研究職、または野生動物の保護(治療というよりは世話です)のような仕事に就きたいと思っています。
そこで質問なのですが、

  1. このような仕事に就くには獣医師免許を取るのと、生物学部を学べるような大学にいくのとどちらがいいのでしょうか?
    どちらに行っても大学院に進みたいとは思っています。
  2. 海外で働くのは難しい、というお話がありましたが、BBCなどでみるようなアフリカの自然公園で働くようなこともやはり難しいのでしょうか?
  3. 2006年にアホウドリの雛を移す、という事業の中で、北大の大学院生の方が飼育スタッフとして参加したという記事を新聞で読んだのですが、そのような活動にはどうしたら参加できますか?

お答えいただければ幸いです。

 

お答え

  1. 将来、動物の生態や生息数を調べる研究職あるいは野生動物の保護に関わる職に就かれたいということですが、その守備範囲はたいへん広く獣医学(獣医師として)だけですべてをカバーすることはできません。前者については、獣医学よりもむしろ生態学や動物学を専攻した方々の方が得意な分野といえます。
    獣医学は広い意味での生態学に関われますが、得意とするところは動物の疾病や麻酔・検査・動物の扱いなどといった部分です。その両者の連携によって自然環境の保全や野生動物の保護管理などの仕事が上手く機能していくのだと思います。そういう意味でゴールは一つでも、そのアプローチにはバリエーションがありますので、どの道を進みたいかはよく勉強して自分で決めてください。どちらが良いとか重要かではなくて、自分が何をしたいか(どういう手段を使いたいか)が大事だと思います。

  2. 端的に言って難しいと思います。それぞれの国で野生動物関連の仕事に就きたいと思う人はいっぱいいるわけですから、よほど能力がないと雇用してもらえないと思います。その場合、英語力、フィールドワーク能力、野生動物や自然についての知識、対人関係あらゆる能力が求められます。ただし、外国で研究をするとか、協同で働くとか、日本にポジションを持ちながら海外で仕事をするチャンスは十分にあります。私が属する北海道大学大学院獣医学研究科や人獣共通感染症リサーチセンターの教員の中には、アフリカで共同研究を進めておられる方が何人もいます。参考になると思いますので一度北大のホームページを覗いてみてください。

  3. アホウドリの事業に関わった北大の大学院生は知りませんが、そのようなボランティア的な活動は大学生になればいくらでもできます。さまざまな団体がボランティアを募集していますので、ホームページなどで検索してみてください。もちろん北大の中にもそのようなサークル(例えば、ヒグマ研究グループ) があって、種々の野生動物の調査に参加しています。
坪田敏男(北海道大学)
日本獣医学会事務局
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〒113-0033 東京都文京区本郷6-26-12 東京RSビル7階

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