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Q:野生動物の保護は、具体的にどんなことをするのですか?

私は今普通科の高校に通っている一年生です。進路決定はまだなのですが、分からないことがたくさんあるので質問させてください。
私は中学から、野生動物の保護がしたいとぼんやりと思っていました。でも、大学、就職、と考えた時に、どう進んだらいいのか全く分かりませんでした。
そんな時にここのQ&Aを見つけました。
そして質問なのですが、
 1.野生動物の保護は、具体的にどんなことをするのですか?
 2.野生動物の保護をするためには獣医の資格がいるのですか?
 3.どんな大学に行ったらいいのですか?(できれば国公立がいいのです)
教えてください。お願いします。

お答え

以下に返答しますが、これまでのQ&Aでも取り上げられた内容と関連しますので、過去の回答も参考にしてください。

  1. 野生動物の保護は、具体的にどんなことをするのですか?

     野生動物の保護といってもさまざまなアプローチがあります。多分一番イメージしやすいのは、希少野生動物の人工繁殖だろうと思います。例えば、世界的に知られているジャイアントパンダ、チーター、ゴリラ、サイなど、極端に野生下で個体数を減らしてしまった(多くの場合、人間活動の影響で)野生動物を、飼育下(生息域外)で人工繁殖技術(人工授精、胚移植、体外受精など)によって個体数を増やし、それを自然に復帰させていくという試みです。実際、このような研究や活動は行われており、日本では既にトキやコウノトリの野生復帰計画が始まっています。2つ目は、野外で傷ついたり病気を患ったりした動物を救護し、リハビリを行なった後野生復帰させる活動です。いくつかの県では、野生動物救護センターや鳥獣保護センターという名の施設で、このような活動が行われています。また、大学では、岐阜大学に野生動物救護センターが、また酪農学園大学に野生動物医学センターが設置され、同様の活動が行われています。ただし、単に野生動物を人道的に助けるばかりでなく、このような活動を通して環境モニタリングも行なわれています。他には、野生動物が健全に生活できるような自然環境を保全あるいは再生することも重要な野生動物保護活動の一つだと思います。さらに、一般市民に自然環境や野生動物の存在の重要性を解説するインタープリテーション(自然案内)や環境教育も今後は重要な活動になっていくことでしょう。そういう意味では、必ずしも獣医学や動物学など自然科学分野からのアプローチに限らず、社会科学的なアプローチもあります。

  2. 野生動物の保護をするためには獣医の資格がいるのですか?

     上に記したように、野生動物保護にはさまざまな角度からのアプローチがありますので、必ずしも獣医師でなくてもできる活動はあります。ただし、調査研究で野生動物に麻酔をかけたり、傷病野生動物を治療したりする場合には、獣医学の知識・技術が必要になりますし、麻酔薬・動物薬の管理や処方には獣医師の資格が必要となります。

  3. どんな大学に行ったらいいのですか?(できれば国公立がいいのです)

この点については過去のQ&Aに同じ質問および回答が載っていますので、そちらを参照ください。

関連Q&A 野生動物・動物保護について

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