The Japanese Society of Veterinary Science
学会案内
学術集会 学会誌 動物の病気 獣医学の教育 Members Area 学会賞 行政文書 賛助会員 Q&A リンク
Q&A
動物の病気や健康について

動物の薬や
医療器具について

野生動物・動物保護

獣医師の仕事について

獣医大学について

Q:エキゾチックアニマルについて

はじめまして。獣医学科を目指している受験生です。
エキゾチックアニマルについて教えていただきたいことがあり、メールさせていただきました。
密猟してきたエキゾチックアニマルを売り飛ばしているところがあるという話を聞いたことがあります。エキゾチックアニマルをペットにする人が最近増えていますが、そのことによる自然界などへの影響はなにか考えられるのでしょうか?
また、今エキゾチックアニマルでは「種の保存」が大事であると聞きました。
動物園などで絶滅危惧種の繁殖が進められているそうですが、日本での「種の保存」の現状はどのようなものなのか、教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いします。
お答え

 まず一つ目のエキゾチックアニマルについてのご質問にお答えします。質問者が言われるエキゾチックアニマルですが、おそらくライオンタマリンとかスローロリスなど、小型で愛くるしく人が飼いたくなるような動物種で、かつ世界的に知られた希少種をイメージされているのだと思います。こういった動物は、多くの場合、密猟によって捕らえられ、違法に(ワシントン条約に抵触)日本に持ち込まれ売買されているのが現状です。これらの動物は、本来の生息地で個体数を減らし絶滅が危惧されている動物たちです。当然、密猟によってさらに絶滅の危機に瀕することは十分に予想されることで、これらの密猟、違法な移入や商取引、国内での売買などは固く禁止されるべきです。これら希少種に限らずエキゾチックアニマルというのは、日本にそれらを飼育したい人がいるから増えるのであって、私個人的にはそのような動物は飼育するべきでないと思います。本来の生息地からあえて持ち出してまで飼育する必要はどこにもないと思います。アライグマやカミツキガメのように、エキゾチックアニマルとして飼育されていたのが、飼育者が持て余して野に放ったがために、外来種の侵入・定着・増殖という新しい社会問題を引き起こした例もあり、生態学的にも問題が多いと思います。
 とはいえ、持ち込まれた動物には何ら責任がなく、そのような動物が病気を患ったり怪我をしたりした場合には、獣医療を施す必要があるとも思います。それがエキゾチックアニマル科として一つの診療科になっている大学病院(海外)もあり、専門家もいるというのも事実です。このようにエキゾチックアニマルの臨床技術を高めながらも、そのような動物を増やさないように啓発活動を行うことも獣医師として重要な仕事と考えます。

 2つ目は動物園を中心とした「種の保存」の状況についてのご質問ですが、最近の動物園の役割の一つに種の保存が謳われ、多くの動物園がブリーディングローンなどの事業に参画しています。これに関しては、ホームページで「種の保存」をキーワードにして検索すればたくさんの情報が得られますので、ここでは省略させていただきます。

岐阜大学・坪田敏男

連絡先 日本獣医学会事務局
officeco@jsvs.or.jp | Fax: 03-5803-7762
〒113-0033 東京都文京区本郷6-26-12 東京RSビル7階

Topページに戻る