The Japanese Society of Veterinary Science
 
Q&A > 動物の病気や健康について
Q:ドッグラン利用について

ドッグランを利用する上で必要な対策および施設を選ぶ際に注意すべき点をご教示ください。

お答え

ご質問ありがとうございます。
大型犬,中型犬,小型犬を問わず,ドッグランで犬たちを思い切り走らせてあげることは,犬にとっても飼い主にとっても大変気持ちの良いものです。
ただ,ドッグランは多くの方が利用するので,お互いが楽しく,また安全に利用するためには,事前にきちんとした準備と対策をしておくことが必要です。
ドッグランといっても公共ものや個人で経営しているものがありますので,それぞれ利用するドッグランの規則をきちんと遵守する必要があります。事前に登録が必要な場合には,必ず登録を済ませてから利用するようにしましょう。ウッドチップや砂が敷いてあるドッグランもあれば,芝生のところや未整地の土のままのところ,あるいは室内のところもあります。特に,犬を思いきり走らせることを考えれば,屋外の芝生やウッドチップのところがケガを防げるのでお勧めです。最近のドッグランは,大型・中型犬用と小型犬用のエリアが分かれているところが多いので,ご自分の犬がどの分類に入るかを予めチェックしておくと良いでしょう。エリアが分かれていないドッグランでは,大型犬と小型犬が一緒に走ったり,遊んだりすると,大型犬はじゃれているつもりでも小型犬にケガをさせてしまうこともありますので,大変危険です。どちらかが済んでから利用するようにしましょう。また,犬は人と違って汗をかかないため,体温調整がむずかしいので,犬が常に水を飲めるように大きめの容器を用意しておくと良いでしょう。夏の炎天下で犬を走らせることは,熱中症を起こすので絶対してはいけません。
エチケットとして,ビニール袋などを数枚用意しておき,ドッグランで犬が糞をした場合はすぐに取り除くようにします。また,ドッグランの中で,犬に伸縮可能なワイヤーのような細いリードを付けて走らせることは,他の犬がそのリードに引っかかって傷ついてしますことがあるので,大変危険です。かみ癖のある犬をドッグランで放すことは大変危険です。このような犬は,マズルガード(口輪)などを付けて放しても,他の犬と遊ぶことは難しいと思います。子犬の頃からしっかりと社会化の訓練をして,他の犬や人にも慣れさせるようにします。犬を放しているときでも,飼い主は,常にリードを持ち,犬を注視するようにします。他の犬とトラブルになりそうな時は,すぐにリードを付けて引き離します。
感染症対策としては,犬には狂犬病のワクチンや各種感染症に対する混合ワクチンは必ず打つようにしてください。また,夏季には蚊がたくさん出てきますので,フィラリア対策も必要です。管理の不十分な草深いドッグランなどでは,まれにノミやマダニなどが寄生することがありますし,寄生虫を持っている犬の糞便中にはその卵などが混ざっていることがあるので,定期的にこれらの駆虫をすることも必要です。
私も自分の犬を良くドッグランに連れて行きますが,犬にとってもストレス解消になるようでとても楽しそうに走っています。
皆がルールとエチケットを守って楽しくドッグランを利用したいものです。

日本獣医学会広報担当理事
丸山 総一
(2015/10/20 掲載)

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