The Japanese Society of Veterinary Science
 
Q&A > 動物の病気や健康について
Q:犬・猫の大便の成分について

1. 通常,人間の便の80%は水分,残りの20%は腸粘膜の剥がれたものと腸内細菌とその死骸,食べ物が消化されなかった食べ物のカスということでよろしいでしょうか?
2.犬&猫の便の成分も,人間とほぼ同じなのでしょうか?腸内細菌の種類が人と違うということがあるのでしょうか?
3.動物も人間も大便の色の茶色は胆汁の色ですか?

お答え

1.通常,人間の大便はこのような構成といわれています。
2.動物でも,犬で一般的に75-80%が水分,残りが消化されなかった繊維分や腸内細菌,腸粘膜が新陳代謝で剥がれ落ちたものといわれています。猫の便についても同様と思われますが,外観的に見て犬の便よりは水分の少ない(硬い)ことが多いので,水分の割合(%)は犬よりは少ないかもしれません。
ペットフードには,低残渣食(消化吸収がよく,食べかすが便に残らないので便量が少なくなるよう工夫されているフード)から高繊維食(たくさんの繊維分を含んでいるフード)まで内容が幅広い製品がありますので,便に出てくる消化されなかった繊維分の分量(%)は,給与しているフードによって若干変化します。
腸内細菌についてですが,犬での腸内細菌で,いわゆる善玉菌と呼ばれるものはビフィズス菌や乳酸菌,逆に悪玉とされるのが大腸菌やクロストリジウム属菌などです。ヒトの腸内細菌に近い構成といわれています。
3.便の茶色い色は主に胆汁色素です。

中尾るり子 
獣医師・博士(栄養学)・ペットフードメーカー勤務
(2015/5/22 掲載)

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