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Q&A > 動物の病気や健康について
Q:犬が飼い主と隔離されたために、その精神に異常をきたすということはあり得るのでしょうか?

 犬が飼い主と隔離されたために、その精神に異常をきたすということはあり得るのでしょうか? 15年間、1日も手許から離したことがなく、ケージにもいれたことがない犬を万已むを得ず5泊の入院治療に出しました。
小康を得ていったん退院しましたが、喜びの極限なのかどうか、何時間かは振る舞いや鳴き声が大変異常な状態でした。
再度、さらに長い入院が必要になる事態もありうるとのことで、そうなった場合、入院させるかどうか決心がつきません。

お答え

 精神に異常をきたすという言葉が適切かどうかは難しいところですが、長い間ずっと一緒に暮らした犬が飼い主と離れることによって極度のストレスを 感じることは十分に考えられることです。これは人間(特に子供)でも動物でも一緒です。動物の行動診療科領域では「分離不安」と呼ばれる病気が存在し、飼い主と少しでも離れると不安になって吠えたり、物を壊したり、場合によっては震えたり下痢をしてしまったりします。こうした病気は、お薬を使いながら不安を減弱化し、飼い主さんとの分離に徐々に馴らすことによって解決していきます。お宅のワンちゃんが入院中に分離不安の症状が出ていなかったのであれば、退院後の状況は、単に飼い主さんに再び会えて嬉しかっただけなのかもしれませんが、もし入院が過度のストレスを生むようで あれば、次回以降の入院時にその対策について、かかりつけの獣医さんとお話しするのが良いと思います。

東京大学動物医療センター行動診療科 武内
(2013/10/25掲載)

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