The Japanese Society of Veterinary Science
 
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Q&A > 獣医大学について

Q:ひとの不妊治療の現場で働くことはできるのでしょうか

私は、家畜の体外受精に興味を持っており、学士編入を受験しようと決意しました。
少しですが自分で調べてみたりもし、そのときに、こういった研究がひとに対する不妊治療に大きく貢献しているのではないかと思いました。
 そこで、獣医学部を卒業して、こういった獣医学での研究を経て、ひとの不妊治療の現場で働くことはできるのでしょうか。

 

お答え

獣医学部あるいは獣医学科を卒業し、家畜の体外受精関係の研究をしてからヒトの不妊治療の現場で働くことは可能か、というご質問ですが、答えから言うとイエスです。実際にヒトの産婦人科やレディスクリニック等において活躍している獣医師はいます。また、岩手大学においてレディスクリニックと共同研究を行っている先生もいます。これらの事実は獣医畜産分野における生殖工学の技術がヒトの生殖補助医療に先駆けて進歩してきたということを裏付けています。ヒトの産婦人科領域において不妊治療の重要性と必要性が増している現代において、動物の胚の操作に長け、そして“いのち”に対する高い倫理観を有した人材は今後益々求められるだろうと予想されます。そういう意味では“いのち”を考え続ける獣医学教育の6年間の経験はヒトの医療の現場においても役に立つと思います。ただ、胚の操作は獣医師でなくともできる仕事であり、医師はもちろんのこと、農学部や薬学部などの生物系学部卒業者、あるいは専修学校などにおいて生殖工学を学んだ人や臨床検査技師や正看護師など、様々なキャリアの人が胚培養士の資格を取ることができます。ですから、獣医学科あるいは獣医学部に入学する前からヒトの不妊治療の現場で働こうという確固たる決意を既に持っているならば、獣医学部に入学することに必ずしもこだわる必要はないかもしれません。もちろん、獣医系の大学で生殖補助医療の発展に貢献する研究を行っている先生は多数いるので、そういった先生のもとで講義を受け、そして研究をしてからヒトの生殖補助医療の現場にて仕事をするのも一つの選択肢だと思います。なお、2004年6月15日のQ&A(ご質問「私は現在大学でICSI(細胞質内精子注入法)を使った研究など、人工繁殖に関係することを…」回答者:日本大学 津曲先生)も参照して下さい。

<岩手大学農学部・大澤健司>

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