The Japanese Society of Veterinary Science
 
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Q&A > 動物の薬や医療器具について

Q:獣医療で用いられた注射器等の処分方法について

私は学部で(人の)医療廃棄物について研究をしていました。
先日、その話を酪農家の方にお話ししたところ「動物の医療行為に使用した注射器や薬瓶はどう処理したら良いのか。うちでは取り扱いに困っているので教えてほしい」と尋ねられました。

取扱いに関する記述の論文や記事等探してみましたが、見つけることができませんでした。
分かることは産業廃棄物に区分されるであろうことくらいで…

動物由来の医療廃棄物はどのように処理されているのでしょうか?
獣医師の方は大学で使用済み器具の取り扱いや処分について学ばれるのでしょうか?

また、一般的に、動物の医療行為や畜産等で大量に発生する注射器や薬瓶等の処理処分はどのように行われるのでしょうか?
その処理が問題になったことはございますでしょうか?

ご回答頂けるようでしたら、ぜひよろしくお願いいたします。

お答え

 廃棄物は大きく生活系廃棄物(家庭ゴミ)と事業系廃棄物に分けられ,家庭ゴミは市町村が回収・処理しますが,事業活動に伴う廃棄物は原則として事業者自らの責任で処理しなければなりません。獣医療に伴って発生した廃棄物は事業系廃棄物に該当しますので,廃棄物の種類によって一般廃棄物(紙ゴミなど)と産業廃棄物(金属,ガラス,ゴム,プラスチックなど)に分けて,それらの許可を持った処理業者に処理を委託する必要があります。また,血液や糞尿がついたガーゼやペーパータオルは特別管理一般廃棄物(感染性廃棄物),注射器などは特別管理産業廃棄物(同)として扱わなければなりません。具体的な分別の仕方は処理業者にお問い合わせください。なお,事業系廃棄物であっても空き箱などの一般廃棄物であれば市町村で受け入れてくれる場合もありますので,ご質問にあった酪農家の方がお住まいの市町村の担当課にご確認ください。

 動物病院などはこのように業者に委託して処理していますが,一般ゴミの一部は市町村に引き取ってもらって処理しているところもあります。医療系廃棄物の不適切処理が問題になったことはたびたびありますが,「獣医療」に限った問題があったかについては承知しておりません。

 なお,獣医学教育の中で廃棄物の分類や処理についても学びますので,獣医師であれば獣医療で発生した廃棄物をどのように処理すべきかは知っているでしょう。

 佐藤 至(岩手大学農学部)

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