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Q&A > 野生動物・動物保護・仕事について

Q:獣医師という立場を利用してアフリカの保護区を頻繁に訪れる事は可能でしょうか。

私は、獣医学部の受験を考えているものです。将来は獣医師として働きたいと思うのですが、一方でアフリカなどの野生動物にかかわりたいとも思っています。
他の方のQ&Aを見させて頂いたところ日本から海外の野生動物保護関連の仕事につくことは難しいとの事ですが、仕事にはならなくても、獣医という立場を利用して、アフリカの保護区を(それなりに頻繁に)訪れる事は可能でしょうか。もちろん治療をしようというつもりではなく、ただ入場という形でよいのですが、獣医であるということが保護区への入場に有利に働くということはありますでしょうか。
知識がないところを質問させていただいて失礼とは存じますが、保護区などには入場許可などが必要だと予想し、質問させて頂いております。
よろしくお願いします。

 

お答え

獣医師という立場を利用してアフリカの保護区を頻繁に訪れることは可能かという質問ですが、結論的にいえばそのような機会はほとんどないと言っていいでしょう。

アフリカの保護区(国立公園など)に立ち入る場合には、基本的に一般の観光客と同じ手続きを踏む必要があります。多くは旅行代理店がロッジの斡旋やサファリツアーの手配などをやってくれるので、その時にいっしょに訪問許可も取ってくれるはずです。そのような形で保護区や国立公園を訪れるのが一般的でしょう。

次に、獣医師の知識や技術をもって保護区を訪れる可能性としては、独立行政法人国際協力機構(JICA)関係の仕事に就くことがあるかもしれません。獣医師になってすぐというわけにはいきませんが、それなりの年月をかけて獣医師としての知識や技術を身につければ、専門家として野生動物関係の仕事でアフリカの保護区を訪れる可能性もないわけではないと思います。
また、若いうちであれば青年海外協力隊の隊員として派遣される可能性もあります。
ただ、一般的には野生動物関係の仕事では、獣医師というよりは生態学者などの研究者の方が行きやすいだろうと思います。

さらに、特殊な状況でしょうけど、われわれのように大学や研究所の研究者であれば、獣医学的な研究のためにアフリカの国立公園を訪れる機会はけっこうあります。アフリカには日本ではみられないさまざまな感染症(多くは人獣共通感染症)がありますので、その調査研究のために保護区などに立ち入ることがあります。
いずれにしても一般的ではありませんし、多くの機会があるわけではありません。ただし、夢を持っていないと実現しないというのも真実だと思います。

坪田 敏男(北海道大学大学院獣医学研究科)

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