The Japanese Society of Veterinary Science
 
Q&A > 動物の病気や健康について
Q:犬の食事療法について

飼育している雌のパピヨン犬(9歳11か月齢)が嘔吐と下痢を繰り返し痩せてきました。近くの獣医さんで炎症性腸疾患(IBD)の疑いと診断されました。ステロイドの投与が始まり、食事療法を指示されました。このような場合の食事療法について教えて下さい。

お答え

炎症性腸疾患の疑いということで、どこまで検査をされたか不明ですが、すでにステロイドの投与が始まっている中での食事療法ですので、一般的には消化吸収のよい消化器疾患用療法食が推奨されます。なかでも下痢が見られる場合は消化管への負担を軽減する目的で低脂肪のコンセプトのものが多く使われています。これら市販の療法食も犬が食べてくれなければ意味がありませんので、そのような場合は、米・じゃがいも・鶏ささみ(または胸肉)(私は2:1:1で与えています)からなる手作りによる超低脂肪食を試してみるのも一法でしょう。ただし、この手作り食は栄養学的には不完全ですので、長期の維持食としては向きません。効果が認められた場合は、市販の低脂肪食と混ぜるなどして栄養維持に配慮する必要があります。

北海道大学大学院獣医学研究科獣医内科学教室
滝口 満喜
(2015/8/26 掲載)

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