The Japanese Society of Veterinary Science
 
Q&A > 動物の病気や健康について
Q:ウサギの寿命、ヒトの年齢との比較

現在、遺伝子改変にて網膜変性を起こしたウサギを用いて実験をしております。
先日学会発表(眼科分野)した際に、4歳ほどのウサギというのはヒトにあてはめるとどれくらいの年齢になるのかとご質問をいただきました。
現在使用しているのはNew Zealand White種由来のものですが、だいたいウサギの年齢がヒトにあてはめると(そもそも種が違うので、正確にはわからないことは承知しております)どれくらいの年齢になるのか、平均の寿命はどれくらいになるのか、ご教示いただけると幸いです。

お答え

実験動物学の教科書によれば、ウサギの平均寿命は7~8年および4~6年(現代実験動物学、朝倉書店)、6~7年(実験動物の技術と応用、アドスリー)、あるいは5~6年(実験動物学の原理、学窓社)と記載されています。おおよそ6年程度ということでしょう。
動物の年齢をヒトの年齢に換算することは必ずしも容易ではないと言われていますが、1つの目安として、寿命と繁殖適期との相対的関係から類推する方法が考えられます。ヒトの寿命を70~80年、繁殖適期を20~40年と仮定します。一方、ウサギの寿命は上記のようにおおよそ6年、また繁殖適期は0.5~3年と言われています。これらの数値から考えると、ウサギの4歳は、ヒトの繁殖適期を過ぎているがまだ寿命には至らない50~60歳程度と考えられるかもしれません。なお、加齢は環境要因によって大きな影響を受けますので、あくまでも目安程度とお考えください。
また、ご質問からは当該動物が遺伝子改変動物であると推測されますが、遺伝子によっては遺伝子改変の影響も考慮する必要があるかもしれません。

東京大学大学院農学生命科学研究科 実験動物学
久和 茂
(2014/12/17 掲載)

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