The Japanese Society of Veterinary Science
 
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Q&A > 動物の病気や健康について
Q:馬の飛節の骨折の治療について

知り合いの馬が大けがをしてしまい、レントゲン撮影をしたところ、飛節の骨折が発覚しました。
通常であれば殺処分だと思うのですが、研究対象?になりうるとのことで生かされています。
この馬は3本足で生活しており、寝転がることはできません。
静止時には軽く地面に足を付けられますが、移動時は3本足で決して怪我した足をつけません。
4肢で歩けないのは飛節が原因のようです。
また、飛節の大きな骨が割れているだけでなく、飛節の動きを阻害するように骨膜が見られました。どうやら飛節の前後には骨膜が張ってあり、飛節が固定されて屈伸運動が出来なくなっている(激痛を伴う)ようです。
おそらく骨折時に靭帯も損傷し、炎症を起こして骨膜が張ったのだろうと思います。

この状態の馬について、怪我を治癒する方法は何かあるのでしょうか。
獣医学部中退の素人考えですと、張り出した骨膜を外科手術にて除去し、抗生剤と温度の低すぎないアイシングと固定を行い、経過を見守るのが一番ではないかと思っています。
しかし、外科手術なしであれば、骨膜をレーザーなどで外から破壊することなどは可能でしょうか。

お答え

飛節の骨折で重症度の高いものには足根骨の板状骨折、踵骨の板状骨折が挙げられますが、すぐに安楽死になるようなものではありません。
足根関節の脱臼や下腿骨の開放骨折などであれば安楽死処置する場合もありますが、今回頂いたメールの内容からはそこまでの状態ではないようです。
また頂いた状況から推察すると、足根骨骨折を発症し、外科的に治療することなく保存療法にて骨折部が治癒したようです。
ただし、不正な骨膜が生じており、機能障害も伴うことから3本足の生活になっているのでしょう。
正確な病態が分かりませんのであくまでも推測ですが、今から関節の機能を完全に回復するのは難しいと思います。
しかし、頂いたご意見の中にあった外科的な方法(骨膜を削る)がより効果的かと思われます。

JRA獣医師 草野寛一(2014/7/9 掲載)

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