The Japanese Society of Veterinary Science
 
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Q&A > 動物の病気や健康について
Q:猫の認知症について

15歳になる雄猫がここ1か月ほど一日中鳴くようになりました。
目も見えなくなり足も思うように動かないようです。
自分なりに調べた結果,痴呆症ではないかという結論に達したのですが,四六時中鳴いているので夜も眠ることが出来ません。
どなたか猫の痴呆症について研究されている方がいたら緩和方法を教えてください。

お答え

 あなたの愛猫は,ほぼ認知症の定義に当てはまるかと思います。認知症は原因によって大まかに1)高齢に伴う脳の萎縮(人で言うアルツハイマー),2)病気に伴うもの(脳腫瘍,脳炎,脳梗塞など)に大別することができます。
 愛猫の症状から判断すると,残念ながら脳に病気を抱えている可能性が高いかと思います。通常,加齢に伴う認知症では,人でも猫でも脳の神経細胞が少なくなること(脳全体が痩せてくること)で,猫自身が思うような行動(トイレなど)ができなくなります。また,動物でも人と同じように徘徊行動,過食,夜泣きなどの異常行動を症状に出します。ただし,'目が見えない'などや''肢が動かない'という症状は出にくいのが高齢に伴う認知症です。
 病気の診断には脳のMRIやCTスキャンを行い,実際に脳の内側を診てみないとわかりませんが,こうした症状は脳の病気に関連していることが多いようです。検査自体には全身麻酔が必要となり,費用も高額です。現状,症状から病気を予測して認知症に加え,肢の動きや目が見えないことを緩和するお薬はいくつか挙げられます。これらのお薬は街の獣医さんでも取り扱っていますので,一度動物病院で直接獣医師に相談されてみてはいかがでしょうか?

日本大学 総合臨床獣医学
伊藤 大介
(2014/2/5掲載)

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