The Japanese Society of Veterinary Science
Q&A > 獣医大学・免許について

Q:米国で専門医を取得したいと考えています

私は、動物病院で臨床2年目の勤務医です。
今後獣医師として一つの分野を強めていくことを目標に、米国での専門医を取得したいと考えています。

そこで質問なのですが、
①日本国内で3年間一般動物病院で診療に携わることは、米国の大学にとって十分なインターン施設、期間として認められるでしょうか。不十分な場合国内において適切な施設、期間はどういったものでしょうか。
②3通の推薦状はどのような方に書いていただくことが適切でしょうか。
③大学の卒業成績の開示について、成績の最低限の水準は設けられているのでしょうか、あるとすればどの程度でしょうか。
④米国の、日本からのレジデント受け入れは空きを待っている状態と伺ったことがあります。先方の受け入れ基準を満たしていても、数年間待つような状況でしょうか。
⑤米国での専門医を取得した先生で、インターンの準備段階から渡米した方がいらっしゃったのですが、レジデントになるギリギリまで日本で準備することと、渡米してから現地で準備を始めるのではどちらが現実的でしょうか。

長文かつ複数の質問、申し訳有りません。よろしくお願い致します。

お答え

質問① 日本国内で3年間一般動物病院で診療に携わることは、米国の大学にとって十分なインターン施設、期間として認められるでしょうか。不十分な場合国内において適切な施設、期間はどういったものでしょうか。
回答① 認められる可能性は十分あります。しかしながら、最終的な判断は受け入れ先の大学が決定することになりますので、事前に直接確認しておくことをおすすめ致します。
 また、仮に不十分と判断された場合、大学病院や二次病院などが適切な施設であると考えられます。

質問② 3通の推薦状はどのような方に書いていただくことが適切でしょうか。
回答② 一般論ではありますが、推薦状はあなたの事を良く知る方に書いて頂くことが相応しいと思います。
 つまりは密に指導された方(指導教員など)、働いた方(院長や先輩など)などが当てはまると思います。
 大学の選考過程において、推薦状に記載された以外の内容が知りたい場合には、推薦者へ直接コンタクトを取るという場合もあるようですので、推薦者選びは慎重に行って下さい。

質問③ 大学の卒業成績の開示について、成績の最低限の水準は設けられているのでしょうか、あるとすればどの程度でしょうか。
回答③ 各々の大学で水準が設けられている可能性は否定できませんが、私の知る限り、公表されていません。
もし知る必要があるのでしたら、大学へ直接確認することをおすすめ致します。
 一般論ではありますが、レジデントに応募する志願者は学年でトップ10%以内の成績優秀者がほとんどですので、GPAにすると3.5以上の方々と思われます。
 しかしながら、選考は成績だけでは判断されず、経歴・志望動機・推薦状の内容や面接などを経て総合的に判断されますので、1つの材料とお考え頂くと良いもかもしれません。

質問④ 米国の、日本からのレジデント受け入れは空きを待っている状態と伺ったことがあります。先方の受け入れ基準を満たしていても、数年間待つような状況でしょうか。
回答④ 私の知る限りはそのようなことを伺ったことがありません。毎年募集、および選考が成されていますので、採用されれば予定時期よりプログラム開始となります。

質問⑤ 米国での専門医を取得した先生で、インターンの準備段階から渡米した方がいらっしゃったのですが、レジデントになるギリギリまで日本で準備することと、渡米してから現地で準備を始めるのではどちらが現実的でしょうか。
回答⑤ 渡米してからコネクションを作り、応募・採用される方もいらっしゃれば、日本から応募して採用される方もいらっしゃいます。
 現在の職場の都合、経済面、ご家族の事情など、ご自身の人生設計を総合的に加味して判断したほうが良いかもしれません。
 日本人が渡米して米国の専門医を取得するまでの道のりは十人十色であり、決まりきった道筋はありません。
 ぜひ、あなたが思い描くプランを入念に練って、目標を実現させることを心より応援しております。

日本大学 生物資源科学部獣医学科 専任講師
米国獣医病理学専門医(解剖病理学) 近藤広孝
(2017.10.31 掲載)

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