The Japanese Society of Veterinary Science
 
Q&A > 獣医大学・獣医師免許について

Q: 看護師の資格を取得後に獣医大学に入学したい

現在,人間の看護師を目指し学校に通っています。
ですが動物や人畜共通感染症に関して興味があり,正看護師の国家資格を習得したのち獣医大に入学しようと考えています。
そこで質問です。
人畜共通感染症を学び,研究,診察,治療する上で看護師という資格や知識は役立つことがありますでしょうか?
また医師,獣医師が連携し人間と動物共に診察などをするような病院,大学などはありますでしょうか?

 

お答え

看護師の資格を取得後に獣医系の大学の受験を考えておられるとのこと,また,人獣共通感染症について興味を持たれているとのこと獣医学関係者として大変嬉しく思います。
「One World,One Health」という概念が近年欧米を中心に広く提唱されるようになってきました。これは,「世界は切り離すことのできない緊密さで繋がっており,人,動物,環境を含めた健康の維持には1国だけでなく地球規模で対応する必要がある」という概念です。具体的には,適正な人と動物の相互関係,適切なリスク管理,人獣共通感染症の制御,感染症以外の疾病制御には,これまでのように個々の専門分野が独自に対応するのではなく,医学や獣医学を含む多分野の専門家が連携して問題解決に当たる必要性があるというものです。まさにあなたのように看護師として医学を勉強した方が,これから獣医学(人獣共通感染症)を勉強することでその知識を人や動物の健康維持に大いに役立てていただけることと思います。

残念ながら医師と獣医師が連携して人・動物を診察しているような病院は現在有りません。ただ,animal assisted therapy(動物介在療法)として,動物とのふれあいを通じて人のストレスを軽減させたり,精神的な健康を回復させる試みが行われています。そういった意味では,ペットを飼うということ自体が私たちのストレスを軽減して心の安らぎと癒しを与えてくれる効果が有ると言えます。また,獣医師は人獣共通感染症の予防や診断で医学に大いに貢献していますので,ぜひ,各大学や研究室のホームページを訪れていただき,ご自分の進路の参考にしていただきたいと思います。


日本獣医学会広報担当理事 丸山 総一

(2015.1.22 掲載)

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