The Japanese Society of Veterinary Science
 
Q&A > 獣医大学・獣医師免許について

Q: 動物介在療法を学びたい

はじめまして。進路について悩んでいるので相談したくメールをさせていただきました。
私は現在高校三年生の受験生です。

私は幼い頃から動物が好きで獣医師を志していたのですが、目の前で動物の死を扱う獣医師になれる自信がなく諦めてしまいました。しかし、やはり動物と関わる仕事に就きたいと思い、調べるなかで動物介在療法というものを知りました。
しかし、日本ではまだ学問、仕事としてあまりポピュラーではないらしく、また海外では大学で学べることや仕事としても確立していることを知りました。
そこで、質問なのですが海外の大学または大学院などで動物介在療法を学べる所を教えてください。
また、今の私の学力などを考えたとき一回国内の大学に進学したあと編入ということも視野に入れた場合、どのような学部学科がふさわしいのでしょうか?
今のところ、動物介在療法を治療行為として捉え、看護または作業療法などを考えています。
長文かつ複数の質問をして申し訳ありません。
あまり情報がないので、ご存じの範囲で教えていただけると嬉しいです。

 

お答え

こんにちは。ご質問、ありがとうございました。
動物介在療法についてご関心が深いというわけですね。確かに国によっては資格としての「動物介在療法士」が存在しています。今年、私どもの学会(ヒトと動物の関係学会)が協賛してお呼びしたイスラエルのセラピストの話によれば国家資格的なものがあるそうです。けれども実際のところ、彼は心理療法士としての資格を持っており、治療の一助にご自分の犬を介在させていました。まさに先進国のUSAには動物介在に関係する国や州が出す公的資格はありません。職業、すなわち生活の糧をこの動物介在療法からのみ得るという状況は、世界のどこであっても、かなりまれのようですよ!
もちろん、日本を含めて大学や大学院でも動物介在に関する授業や研究をしているところはたくさんあります。IAHAIOという関連した研究テーマが良く取り上げられる国際学会があり、今年はシカゴで会議が開かれました。その内容にについて、HP上で公開していますから大学を調べる手段として利用してみるのも良いかもしれませんね。ただし、学ぶことと就職とは必ずしもリンクしない現実があることを忘れてはいけません。お書きになっているように作業療法士や臨床心理士などの資格をとるというのがもっとも賢明な方法という事になりましょうか。動物介在教育・療法学会が昨年度から実施してきた「セラピーアニマル評価者養成講座」にも教員や臨床心理士の方が参加しておりましたよ!ご健闘を祈っています。

みなみ動物病院 南佳子 ヒトと動物の関係学会副会長
(2013.12.3 掲載)

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