The Japanese Society of Veterinary Science
 
Q&A > 獣医大学・獣医師免許について

Q:獣医系大学院を受験したい

私は大学院の理学研究科で修士課程を終えてから、獣医学研究科の博士課程に進学したいと考えております。
しかしながら、獣医学の研究に興味はあるものの、どういった予備知識や経験が必要かが分かりません。
来年に今在籍している理学部で研究室に配属されるのですが、疾患に関わる研究をしている研究室が少数で、それ以外の研究室では必要な経験が積めないのでは、という不安があります。

そこで質問させて頂きたいのですが、
・獣医学の研究をする上で学んでおくべき分野は何でしょうか?(解剖学、病理学など)
・解剖学などの知識を身に着ける場合、モデルはイヌやウシなどではなく、ヒトやマウスでもよいのでしょうか?
・獣医学の研究にはどういった経験が必要でしょうか?(マウスなどの実験動物を扱う技術など)

 

お答え

獣医学系の大学院に関して,ご質問いただきありがとうございます。

まず,あなたは,理学部に所属する学生さんですので,獣医学系の大学院を受験するにあたり,事前に希望する大学院の受験資格や入学規定について十分に確認しておく必要があります。それらがクリアできたという前提で,回答させていただきます。

獣医系に限らずどの分野の大学院でも同じ事ですが,大学院で勉強(研究)する内容はかなり専門的になります。従って,あなたがどのような勉強(研究)をしたいかで,今後身につけておくべき事は大きく変わってきます。
獣医系の大学は全国で国公私立合わせて16大学有ります。さらに,各大学の獣医学部あるいは獣医学科は,大きく基礎系,病態系,応用系,臨床系の分野に分かれ,各分野に所属する研究室(あるいは教室)ではそれぞれ特徴ある研究を行っています。また,動物の疾病といっても,その原因は様々で,その研究のアプローチ法も千差万別です。
 臨床系の大学院で,動物の疾病を研究する場合,動物病院等で実際に犬や猫を扱うことも多いので,獣医師免許は必須となります。基礎,病態,応用系の分野で疾病の研究する場合は,基礎知識として動物の解剖学,生理学,病理学などを身につけておく必要はありますが,それらの学問分野の全てが必要になることはありません。例えば,微生物学の分野で病気を起こすウイルスや細菌の分類や構造などを研究する場合,必ずしも動物の解剖学等を必要とすることはありません。ただし,マウスなどの実験動物を使ってウイルスや細菌の病原性を研究する場合には,動物の生理・臓器の変化,病変などを見ることがあるので,実験動物学や解剖学,病理学の知識が必要になってきます。生理学や薬理学の分野の研究で,マウス,ラットを使った実験をする場合も同様です。
 ですから,ご自身が獣医学のどの分野で何を勉強(研究)したいのかをまず明確にした上で,希望する大学院の先生を事前に訪問して,どのような研究を行っているかを伺ってから大学院を受験することをお勧めします。

日本獣医学会広報担当理事 丸山総一
(2013.9.11)

日本獣医学会事務局
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