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Q:日本の免許で海外で働ける方法は?

はじめまして、私は今、獣医学部の3年です。4年次の教室選択を前に将来の進路について悩んでいます。将来できれば海外で仕事をしたいと思っているのですが、日本での獣医師免許では海外で獣医師として働けないと聞きました。日本での免許で海外で働ける(できれば臨床医として)方法などありましたら教えていただきたいです。

お答え

将来を見据えて努力しようとしていることに敬意を表します。
さて、まず研究室選択ですが、これは各大学とも、どのような形で学生に選択させるか悩んでいるのが実情と思います。各教室/研究室で受け入れられる学生の人数には限りがありますので、必ずしも学生の希望でないところにも配属せざるを得ない、というのが実情ではないでしょうか。しかし、我々の経験からすると、必ずしも配属された研究室によって将来が大きく左右される、ということではないと思います。学部の6年間で学ぶ内容は獣医学の基礎であり、いずれもきわめて重要な部分です。将来どのような分野にすすむにしても、必ず知っておかなければならない内容です。後からその部分を学ぼうとしても、膨大な努力を要し、後悔することになりかねません。是非、獣医師としての基礎を十分に養い、所属する研究室の分野にだけ力を入れる、ということのないようにしてください(もちろん、卒論という義務があるので、がんばらなければならないことは事実ですが)。
将来海外で活躍したいとの希望をお持ちとのことですが、獣医師免許が必要な分野とそうでない分野があると思います。少なくとも研究分野ではほとんど必要ないものと思います。臨床分野と公衆衛生分野に関しては、国によって異なる様です。獣医師免許は、その国で獣医師しかできないことをするためのものであり、各国ともにそれぞれ独自の考えに基づいて法律で定めています。日本も同様で、日本語能力も含めて審査、試験を課しています。
臨床に関しては、アメリカの場合、州によって多少異なる様です。少なくともいくつかの州では、大学等の施設内であれば、必ずしもアメリカの獣医師免許を要求していないと思います。しかし、あなたが病院を持って獣医師として働く場合、当然アメリカの免許ならびにその州の免許を要求されます。従来は、英語能力と国家試験(国が実施する訳ではないが)(national board)に合格し、その上で、いわゆるclinical rotationを1年間行うことがアメリカの免許を取る道でしたが、今後 clinical rotationに代わって、もっと難しい試験を課す、という話しを聞いていますが、明確ではありません。
他の国に関しては私は良く知りません。残念ながら、獣医学会が全て情報を有している訳ではないので、おそらくあなたが必要に応じて、その都度インターネット等で得る必要があると思います。現在は情報を得やすくなっていますので、いろいろ調べてみてください。
一方、大学人などが、例えばJICAの関係で海外に指導にいく、といったこともあります。あるいは、海外青年協力隊として、獣医師が海外で活躍する、といった案件もしばしば募集されています。この場合、先方の獣医師免許は必ずしも必要ではありません。先方で、実際の症例に何らかの獣医学的処置をする、といったこともあると思いますが、多くは、先方との話し合いで、例えば、先方の獣医師が共同で処置する、といった形で処理されているものと思います。このような海外協力もあります。
あなたはまだ数年在学する訳ですので、どうぞいろいろ考え、またいろいろな情報を得て、ゆっくりと将来像を考えてください。将来のご活躍を期待します。
<東京大学、獣医外科、佐々木伸雄>

連絡先 日本獣医学会事務局
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