The Japanese Society of Veterinary Science
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Q:現在35歳ですが、もう一度チャレンジしたい

初めまして。私は現在35歳の女性です。
子どもの頃から獣医になりたいという夢を持ちつつ、理系が苦手だったこともあり、文系の4年制大学を卒業しましたが、今だに夢が諦めきれないでいます。2年ほど前からもう一度チャレンジしたいという思いが再燃し、一般受験で受けようと仕事と家事の合間をぬって勉強してきました。
ところが最近になって、急に年齢に対する不安が襲ってきました。家庭や仕事の事情などもあり、はっきりといつ受験ができるかもわからない状況です。卒業するまでに6年間かかることを思うと、獣医師の資格をとってから社会や動物に対して自分は何ができるのかわからなくなってきてしまいました。私くらい(または以上)の年齢の方で実際に獣医師を目指して大学で勉強されている方はいらっしゃるのでしょうか。
そういう方がいらっしゃいましたらぜひ教えていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
お答え
獣医師への夢を何時までも抱き続けておられたとのこと、その御熱意に敬意を表します。さて御質問の内容についてですが、現在、国公立、私立を問わず、獣医学科の入試倍率は大変高いので、失礼な言い方かもしれませんが、受験戦争を10年以上前に終えられた方が、また現役の受験生と同じ土俵の上で戦って勝ち抜くのは、かなり難しいと思います。実際のところ、貴方がかって受験されたころとは、高校のカリキュラムもその内容も大分変わっているのではないでしょうか? それでも一般入試で獣医学科入学を目指されるのであれば、それがもっとも正当な入学の仕方です。しかし前述のように、現役の受験生との競争は厳しいので、私の在職する大学でも、30半ばを過ぎてから一般入試を突破して1年生として入学して来る方はほとんどおりません。

しかし、早急に貴方の夢を諦める必要はありません。現在、いくつかの大学で学士編入学の制度が設けられておりますので、それを利用して獣医学科に入学するのも一つの手段です。
学士編入学の場合、受験すべき科目数も一般入試よりかなり少ないですし、現役の受験生との競争にはなりませんので、一度大学を卒業された方には、一般入試よりはずっと受験しやすいと思います。
学士編入学の場合、たいていの大学では2年次編入ですが、3年次編入の大学もありますので、一般入試で入学した場合より1〜2年間早く卒業できます。これは大きなメリットです。それ以外は一般入試で入学した学生と一緒に講義と実習を受けて卒業していきます。学士編入学の場合、出身学部を問わない大学が多いので、編入生には文科系出身者も大分混じっています。また私の在職する大学では、30代の編入生はしばしば見かけますし、稀には40代の編入生もおります。この制度については本学会ホームページの「獣医学教育」というコーナーに「学士編入学情報」という記事を掲載しましたので、どうぞこれをご覧になって、貴方が一般入試を選択するか、学士編入学を選択するか、御決めになって下さい。ただし、学士編入学も受験倍率は非常に高く、場合によっては一般入試よりも高倍率ですので、そのあたりをよく勘案していただきたいと思います。
また、どちらかの方法で目出度く獣医学科に入学出来た場合、獣医学科は動物に関する医学を勉強する場ですから、講義や実習では生物や化学に関する素養が要求されます。このことは覚悟しておいていただきたいと思います。
最後に、貴方の場合、獣医学の修得を目指すのに決して若い年齢とは申し上げられませんが、実際に貴方より年配の方が獣医学科の学生として何人も入学して来ておられますし、これからの高齢化社会では、40歳を過ぎてから獣医師免許を取得されても、まだいろいろとやれることはあると思います。貴方のしたいことについては、入学されてからじっくりと考えるのもいいかもしれません。まだ貴方の夢を諦める必要はない、というのが私の結論です。今後の御健闘を御祈りいたします。
日本獣医学会理事 谷口和之(岩手大学農学部)
連絡先 日本獣医学会事務局
officeco@jsvs.or.jp | Fax: 03-5803-7762
〒113-0033 東京都文京区本郷6-26-12 東京RSビル7階

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