The Japanese Society of Veterinary Science
 
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Q&A > 獣医師の仕事

Q: 畜産において獣医師に求められていることは

 私は獣医学科を志望しているものです。
 以前,宮崎県で口蹄疫が発生した問題について,主に公務員獣医師が対処に当たったという話を聞きました。以来,獣医師として畜産の場で臨床に携わりたいと思うようになりました。
 そこで疑問に思う事があります。現在畜産において問題となっている事にはどのようなことがあり,その事に関して獣医師にはどのようなことが求められているのでしょうか。また,家畜の診療を行うのは公務員でなくても可能でしょうか。

2012/12/13

お答え

獣医師法の第1条(獣医師の任務)では,「獣医師は,飼育動物に関する診療及び保健衛生の指導その他の獣医事をつかさどることによって,動物に関する保健衛生の向上及び畜産業の発達を図り,あわせて公衆衛生の向上に寄与するものとする。」と明記されています。家畜,ペット,野生動物などさまざまな動物と人が密接に関わっている現代社会では,それぞれが相互に影響を及ぼしあい,複雑な関係を構築しています。また,グローバル化した現代社会においては人々の移動や物流の活発化に伴って,ヒト,動物,食糧などが極めて短時間のうちに移動・流通するため,それらが媒体となる感染症の防疫体制の確立が極めて重要となります。このような社会情勢から,適正な人と動物の相互関係,適切なリスク管理,人獣共通感染症の制御,感染症以外の疾病制御には,これまでのように個々の専門分野が独自に対応するのではなく,医学や獣医学を含む多分野の専門家が連携して問題解決に当たる必要性があるという「One World,One Health」という概念が近年欧米を中心に広く提唱されるようになってきました。従って,獣医師は広い視野に立って,動物の健康のみならず,人の健康や公衆衛生にも目を向け,積極的に関わっていく必要が有ります。

そのような意味で,家畜の診療も重要な獣医師の仕事の一つです。具体的に,家畜の診療は,全国農業共済の家畜共済(http://nosai.or.jp/)の獣医師あるいは個人診療の獣医師により行われます。畜産分野で働く公務員は,家畜伝染病の予防やその発生の蔓延を防ぐ仕事をしています。

農水省の広報誌「aff」2012年12月号において「獣医師の仕事」が特集されました。本特集では、産業動物の診療現場で活躍している女性獣医師を取材するなど産業動物分野の意義や魅力を取り上げられています。ご参考になるかと思います。
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/index.html

日本獣医学会広報担当理事 丸山総一

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