The Japanese Society of Veterinary Science
 
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Q&A > 獣医師の仕事

Q: 将来は人獣共通感染症の研究をしたい。動物実験について教えてください。

獣医学部に入って、将来は人獣共通感染症の研究をしたいと考えております。
ところで、質問させて頂きたいのが動物実験についてです。
つい最近、動物実験について考えるきっかけがあり、恥ずかしながら今の今まで考えたことが無かったのですが、動物実験の有様について考え出しました。
そこで、お伺いしたいのですが、獣医師としてまたは獣医学の教育者として活躍なさられていらっしゃる先生方は動物実験について、どのようにお考えでしょうか?

不躾な質問で申し訳ございませんが、先生方のお考え等お聞かせ頂けると有難いです。

 

お答え

 獣医学部に入って、人獣共通感染症の研究をしたいと思っておられるのであれば、ご理解戴けると思いますが、そのような研究を行うためには当然動物実験が必要な場合も出てきます。感染症の研究に留まらず、獣医学全般の教育・研究において、多くの場合動物実験が必要になります。したがって、獣医学部で教育・研究を行っている教員は当然必要な動物実験は行っております。

 ただし、動物実験を行うにはルールがあり、我が国の場合、まず「動物の愛護及び管理に関する法律」において、いわゆる3R(代替、削減、洗練)の配慮や実験後に回復の見込みのない動物に対しては安楽死を行わなければならないことなどが定められております(第41条)。この法律を補完するものとして、環境省の基準、文部科学省及び日本学術会議の指針などがあり、更に詳細に科学者が守らなければならないことが決められております。各研究機関では動物実験委員会を組織し、すべての動物実験計画書を審査し、これらの法律・指針等に合致している動物実験でなければ実験が許可されないようになっています。動物実験委員会の審査において中心的役割を担っているのも実験動物を専門とする獣医師であることを是非ご理解下さい。我々獣医師及び獣医学の教育・研究に携わっている者は、このような規則を遵守し、実験動物の福祉に配慮しながら動物実験を行い、獣医師、教育者、及び研究者としての責務を果たしております。

安居院高志
(北海道大学大学院獣医学研究科実験動物学教室 教授/日本実験動物医学専門医)

2012/9/6

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